旧竹林院

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滋賀県大津市坂本には、53にのぼる延暦寺の里坊が残されています。里坊とは比叡山中の僧侶の住まいである山坊に対するものです。山中の寒暑が厳しいため、60歳を過ぎた老僧が比叡山の最高位である天台座主の許可を得て、麓の坂本に住む習慣ができました。里坊の敷地内には大きな木々が茂り、いずれもどっしりとした穴太衆積みの石垣に囲まれ、独特の景観を作り出しています。現在この一帯は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

旧竹林院はこれらの里坊の中でも最大の面積である3300㎡の回遊式庭園を持っています。八王子山を借景として取り込み、大宮川の水を引いて流れを作り、地形を利用して滝組と築山を配し、四季折々の風情を醸し出しています。庭園は平成10年12月に国の名勝に指定されました。庭園内には2棟の茶室と四阿が巧みに配置され、茶事ができるように工夫されています。

 

ume中でも入母屋造り茅葺きの茶室は「天の川席」と呼ばれる間取りで、二つの出入り口があり、主人の両脇に客が並ぶ珍しい様式です。茶室と四阿は大正年間に建てられたもので、平成5年大津市指定文化財に指定されています。
例年早春の1月下旬から3月上旬にかけて、湖国に春を告げる「坂本盆梅展」が此処の主屋を会場に開催されます。
現在、耐震改修工事実施に伴い、平成26年8月31日(予定)まで一時休園中です。